今回は、北九州市発祥のうどん屋さんで同市のソウルフードでもある「資さんうどん」をご紹介させていただきます。
私が仕事で北九州に赴任した時、上司に最初に連れて行ってもらった店が「資さんうどん」でした。
初めは「こんな店が北九州にはあるのか〜」と思っていましたが、今ではすっかり常連客です。
有名なのは、肉ごぼ天うどん!!
これまでうどんにごぼ天を入れるという発想がありませんでしたが、サクサクの衣と歯応えの良いごぼうの相性が抜群!斬新な食感でとても美味しかったです。
他にもたくさんの料理があり、100種類以上もの豊富なメニューで北九州市民の胃袋を満たしています。
ご覧の通り、料理を見ただけで涎を垂らしてしまいそうになります(笑)
味は一見薄そうに見えますが、コクのある濃い味で本当に美味しいです!!
このように魅力的なメニューの資さんうどんですが、簡単にこれまでの軌跡を解説したいと思います。
資さんうどんは、1976年(昭和51年)1月に当時33歳の大西章資(おおにし しょうじ)氏が、知人から北九州市戸畑区土取町のうどん店を譲り受ける形で「うどん・そば 資さん一枝店」(現在の資さんうどん一枝店)を開店させ、1980年(昭和55年)に株式会社資さんの前身となる「有限会社さぬきや食品」を設立。以後、北九州市内(若松区除く)においてドミナント展開し、各区に複数店舗を構える。
また、開業当時から24時間営業を行っているが、その理由として北九州という土地柄、工場などで三交代制勤務をする方が多く、すべての方に不自由なく利用してほしいとの思いを込めて24時間営業をしている。(現在は、午前9時から深夜0〜1時までの店舗もある)
「資さんうどん」という店名のエピソードについては、創業者・大西章資氏が病院に訪れた際に、看護師さんから「大西あきすけ」と読み間違えられたのを気に入った大西氏が、親しみやすい屋号として「資(すけ)さんうどん」と命名した。
資さんうどん より引用
現在使用している「資」を井形で囲んだロゴは、創業当時から店を支え、「資さんうどん」の味づくりに力を貸してくれたベテラン従業員・井藤さんに感謝を込めて、井藤さんの「井」の字と資さん「資」を組み合わせ誕生したとのことである。
資さんうどんの名物は、うどん・おでん以外にもあります。
それは「ぼた餅」です!
ぼた餅は、国産の餅米を使用し毎日店舗で一個ずつ手作りされているというこだわりの一品です。
北九州は工業の街として発展し、労働者たちが仕事の後に疲れた体を癒すため甘いものをよく食べられており、小倉の屋台でもぼた餅が出されて北九州の名物として知られるようになりました。
創業者の大西氏は、妻と協力して自宅のガスコンロで何度も餡子を炊いては従業員に味見をさせ、約4ヶ月の歳月を経て誕生した資さんこだわりの一品です。
私も何度も食べましたが、餡子の甘さと餅米の相性が相まって最高に美味しいです!!
資さんに訪れた際は、ぜひご賞味ください。
最後に、資さんの魅力の一つとしてご紹介したいのが「とろろ昆布」を入れ放題だということ!
欲張りな私は、ついついだし汁がなくなるほどまでとろろ昆布を入れてしまいます(笑)
また、とろろ昆布とだし汁の相性が素晴らしく合っています。
皆様も北九州にお越しの際は、是非「資さんうどん」でソウルフードを味わってみてください!
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